【2026労基法改正対応】シフト管理で“必ず起きるエラー”と勤務間インターバル時代の回避方法

〜休日配置・勤務間インターバル・連続勤務を巡る「事故らないシフト設計」の実務ポイント〜


シフト制で運営している企業で、「シフト作成で一度もミスをしたことがない」現場は、ほぼ存在しません。

「この人、今週の休みが実質1日しかないかもしれない」
「閉店作業の翌日に早番が入っていて、勤務間インターバルが足りない」
「気づいたら2週間以上、連続勤務になっていた」

多くの場合、こうしたミスは現場で気づいてその場で修正され、大事にならずに終わることがほとんどです。

しかし、2026年の労基法改正を見据えると、この「よくあるシフトミス」が、法令違反・未払い残業・過重労働として後から問題化するリスクが高まっていきます。

特に影響が大きいのが、次の論点です。

  • 勤務間インターバル(11時間確保が前提となる流れ)
  • 14日を超える連続勤務の抑制
  • 法定休日の事前特定
  • 週40時間を前提とした労働時間管理

これまでのように、 「なんとなく問題なさそうなシフト」では通用しにくくなり、
ルールと数値で説明できるシフト設計が求められる時代に入ります。

本記事では、一般論として以下を整理します。

  • シフト管理でほぼ確実に発生する典型エラー
  • 2026年改正を見据えて注意すべきチェックポイント
  • エラーを防ぐためのシフト設計の基本
  • 勤怠システム設定による予防策
  • 現場管理者向けの実務チェックリスト

シフト管理でよく発生する3大ミス

● 休日の配置ミス

最も多いのが、休日の配置ミスです。

  • 週の中で実質的な休みが1日しかない
  • 所定休日と法定休日が混在している
  • 「OFF」の日に研修・会議が入り、実質勤務日になっている

2026年以降は、法定休日を事前に特定して管理することが重要になります。
休日の扱いが曖昧なシフトは、そのままリスクになります。

● 勤務間インターバル不足

次に多いのが、勤務間インターバル不足です。

閉店作業から翌日の開店準備、遅番の翌日の早番などは、無意識に組まれやすい代表例です。

今後は、 「前回退勤から次の出勤まで何時間空いているか」が明確に問われます。

● 連続勤務が基準超え

忙しい現場ほど、特定の社員やスタッフに勤務が集中し、 気づけば2週間以上の連続勤務になっているケースがあります。

日またぎ勤務や深夜帯の扱いが曖昧だと、連続勤務日数を正確に把握できず、基準超えを見逃しやすくなります。


2026年改正で影響が出やすい5つのチェックポイント

① 法定休日の配置

法定休日(1週1日または4週4日)が、シフト表上で明確に特定されているかが重要です。

② 2週間単位での連続勤務確認

「週ごとには休みがある」つもりでも、ずれ込んで2週間以上連続勤務になるケースは珍しくありません。

③ 遅番→早番の禁止

勤務間インターバル確保の観点から、遅番の翌日に早番を入れるシフトは、原則避ける設計が必要です。

④ 時短スタッフの扱い

短時間勤務者であっても、休日・連続勤務・勤務間インターバルの考え方は基本的に同じです。

⑤ 深夜帯勤務の扱い

深夜帯(22時〜翌5時)を含む勤務は、日付の扱い、連続勤務判定、翌日の勤務との関係を社内ルールとして整理しておく必要があります。


エラーを防ぐシフト作成の基本設計

● 前月確定のルール化

前月中に翌月シフトを確定するだけで、勤務間インターバルや連続勤務の事故は大幅に減ります。

● 休日の固定フォーマット

法定休日・所定休日を記号や色で区別し、
一目で判断できるフォーマットを整えます。

● 交代制の「型」を決める

早番・中番・遅番・夜勤などを型として定義することで、
勤務間インターバル不足を設計段階で避けやすくなります。


勤怠システム側の設定で防ぐ方法

① 勤務間インターバルアラート

前回退勤から一定時間未満で出勤登録があった場合、
自動でアラートを出す設定が有効です。

② 休日判定ロジック

法定休日・所定休日を勤怠上でも正確に判定できる設定が必要です。

③ 連続勤務カウント

月をまたいだ連続勤務も含めて、 自動でカウントできる仕組みが求められます。


現場管理者向けチェックリスト

  • 週1日の法定休日は確保されているか
  • 2週間以上の連続勤務になっていないか
  • 勤務間インターバルが不足していないか
  • 遅番→早番の組み合わせが入っていないか
  • 深夜帯勤務の前後に十分な休息があるか

まとめ

シフト管理で起きるエラーは、どれも現場では「よくあること」に見えます。

しかし、2026年改正を見据えると、休日配置・勤務間インターバル・連続勤務は、見逃せない経営リスクへと変わっていきます。

前月確定、休日フォーマットの統一、交代制の型決め、そして勤怠システムのアラート活用。

これらを組み合わせることで、「人の目」と「システム」の二重チェックが可能になります。

2026年改正は、シフト管理と勤怠設計を見直す絶好のタイミングです。


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※本記事は公開時点の情報にもとづいて作成しています。今後の制度変更や運用の見直しにより、内容が変わる可能性があります。

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