飲食・小売で“絶対にNG”となるシフトパターン10選【2026年版】
〜「忙しいから仕方ない」が通用しなくなる。現場がまず潰すべき危険シフトとは〜
2026年に向けて進められている労基法改正の検討では、飲食業・小売業のシフト運用が最も大きく見直される分野の一つとされています。
これらの業界は、営業時間が長く、早朝・深夜の勤務が発生しやすく、さらに繁忙期と閑散期の差が大きいという特徴があります。その結果、労働時間が歪みやすい構造をもともと抱えています。
これまでは、「人が足りないから」「現場が回らないから」といった理由で、店長やSVの判断によりシフトが成立してきました。しかし2026年以降は、こうした現場判断がそのまま違法シフトと評価される可能性が高まります。
本記事では、飲食・小売の現場で特に起こりやすい絶対に避けるべきシフトパターンを10個に整理し、なぜNGなのか、どう防ぐべきかを実務目線で解説します。
2026改正で違法認定されるシフトの特徴
● 遅番→翌日早番
22時〜23時に退勤し、翌朝7時〜9時に出勤するシフトは、勤務間インターバル不足の典型例です。飲食・小売ともに非常に多いパターンですが、2026年以降は原則NGと判断されやすくなります。
● 休息が6〜8時間しかないパターン
閉店作業や棚卸しが長引き、十分な休息時間を確保できないケースも危険です。6〜8時間程度の休息では、健康配慮の観点からも問題視されます。
● 14連勤の構造
欠勤やシフト変更が重なることで、気づかないうちに14日連続勤務になるケースがあります。2026年以降は、連続勤務の管理がより厳しく見られます。
● 休日が事前に決まっていない
「どこかで休めばよい」という運用は通用しません。休日は事前に特定されている必要があり、後付けの調整は違反リスクを高めます。
● 深夜明け→午前勤務
深夜0時をまたぐ勤務の翌日に午前勤務を入れると、インターバル違反となる可能性が非常に高くなります。
飲食業で特に多いNGパターン(5選)
● 閉店23時→翌日7時入り
飲食店で最も多い危険パターンです。閉店後の作業時間が読めず、結果として休息不足になりやすい構造があります。
● ラストスタッフが固定されていない
誰が閉店作業を担当するか曖昧な場合、退勤時刻が安定せず、翌日のシフトに影響が出ます。
● 土日祝の休みゼロ
繁忙日が続くことで連勤が発生しやすく、意図せず違反状態になるリスクが高まります。
● 1日10〜12時間勤務が常態化
長時間勤務が続くと、週40時間超過や割増賃金の未対応につながります。
● 繁忙期の詰め込みシフト
年末年始や大型連休に勤務を集中させる運用は、連勤とインターバル違反を同時に引き起こします。
小売業で特に多いNGパターン(5選)
● 棚卸し→翌日早番
棚卸しは深夜に及ぶことが多く、翌日の早番と組み合わさることで違反リスクが一気に高まります。
● 早朝品出し→夜間勤務
早朝と夜間の両方に入る勤務は、労働時間の把握が難しくなり、誤判定が起きやすくなります。
● 短時間×長時間の組み合わせミス
短時間パートを長時間勤務の穴埋めに使うことで、週40時間管理が崩れます。
● 早番→遅番→早番の3連続
長時間労働と休息不足が重なる、最も危険なパターンの一つです。
● 深夜品出しと午前営業の連続
ドラッグストアやスーパーで多く、インターバル違反が発生しやすい組み合わせです。
NGを防ぐためのシフト作成の原則
● 休日を先に配置する
まず休日を確定させ、その後に勤務を割り当てることで、連勤リスクを防げます。
● 勤務帯を固定する
早番・遅番を日替わりで変更せず、役割を固定化することで事故を防ぎます。
● アラート設定を活用する
勤怠システムでインターバルや連勤のアラートを設定することが不可欠です。
● 副業時間を必ず申告させる
副業を含めた労働時間は通算で判断されるため、申告ルールの整備が必須です。
人事・労務の実務対応でお困りの方へ
副業・労働時間管理・割増賃金対応など、
制度だけでなく「実務でどう動くか」のご相談を受け付けています。
※中小企業の経営者・人事担当者の方からのご相談が中心です。
👉 人事部門導入のご相談は: トナリの人事課長®公式ページ
「トナリの人事課長®」は、中小企業の“人事部門まるごと導入ではなく、実務伴走で仕組みを整えるHR支援サービス”です。
※本記事は公開時点の情報にもとづいて作成しています。今後の制度変更や運用の見直しにより、内容が変わる可能性があります。
※登録はいつでも解除できます